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夫の不倫を許して、今は幸せ。金子恵美さんに聞いた、不倫騒動の舞台裏

「離婚」の二文字はまったく浮かばなかった

 金子さんは議員として仕事に復帰、8月には総務大臣政務官に就任した。夫も企業経営コンサルティングの会社を設立し、家事万端を担いながら少しずつ社会復帰をしはじめた。  ただ、地元支援者からは「どうして離婚しないのか」という圧力がかかっていた。 夫婦「私の中では“離婚”の二文字が浮かんだことはまったくなかったんです。それまでに宮崎が私にしてくれたこと、ふたりの関係を考えると、離婚という選択肢はなかった。だけどあまりにもみんなに『普通は離婚するでしょ』と言われると、それほどのことなのか、離婚を考えなければいけないのかと思ったりもしました。みなさんが見ている宮崎は報道されている範囲でしかない、宮崎の本当の姿を知らないのにどうして離婚したほうがいいなんていう判断ができるのかと言ったこともあります」  翌2017年の選挙で、金子さんは落選。離婚したら応援してあげるという声もあったというが、彼女は自分の選択を曲げなかった。そして潔く、政治家として復帰することはないと引退宣言し、テレビ出演や講演活動をするようになった。夫婦でテレビに出たときは「仮面夫婦」と言われたこともある。  夫婦の実態は、ふたり以外に誰も知らない。それなのに表面だけを見て批判するのは、ネットでの炎上の件も含めて非常に危うい。

夫という人間を全否定するのは違うと思った

 あれから4年たち、夫の浮気は金子さんの中でどういう位置づけなのだろう。
金子恵美さん

金子恵美さん(撮影:亀山早苗)

「人生にはいろいろなことがあるし、夫婦にもいろいろなことが起こる。出産前後の浮気ということで、時期としては最悪でしたけど、ハプニングのひとつですね。  ただ、そのことひとつで宮崎という人間を全否定するのは違うと思った。彼には心から感謝もしていたしパートナーシップも強く感じていたので。トータルで判断すると、ちょっと上からではありますが許すという選択をした。彼自身、本当に反省して変わろうとしてきたのも見ているので、これから先はわかりませんが、今は信頼しています」  下世話な質問ではあるが、夫は浮気についての釈明はしたのだろうか。 「欲望がまさった、と言っていました」  私はこれで大笑いしてしまった。金子さんも笑っていた。なんと正直な男なのか。そしてその正直さも含めて、夫を愛している金子さんの気持ちがストンと腑に落ちた。 ―夫婦再生物語 特別編― <取材?文?写真/亀山早苗>
亀山早苗
フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数
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