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マッチングアプリで本気の婚活が流行。コロナで「さびしい、安定したい」

 アフターコロナを前に、男女の出会いの場であるマッチングアプリ業界に異変が起きている。遊び目的での出会いが減少し、婚活に特化した利用が増加しているのだ。リアルなユーザーの声を集めてその背景を探った。
本気で婚活

※写真はイメージです

コロナ禍で現実志向に?婚活目的の利用者が急増中

 男女が出会うツールとしてすっかり定着したマッチングアプリ。自粛生活が長期化したこともあってか、利用者に大きな変化が起きている。遊びや飲み会目的での利用が減り、本気で婚活をするために利用する女性ユーザーが増えているのだ。
マッチングアプリでガチ婚活

「Dine」のユーザーに自粛明けの出会いの手段として使いたいモノを聞いたところ、男女ともに「マッチングアプリのみ」がトップに。感染リスクを避けるためか、街コンや合コンは低い数字に

「結婚相手探しのために『Pairs』を2年ぶりに再開しました」と語るのは、都内でネイリストとして働く川口桃子さん(仮名?33歳)。「緊急事態宣言が出された4月以降、自分で経営していたお店を1か月半ほど閉めたんです。そのとき、自分の将来に不安を感じ始めたのがきっかけ」と赤裸々に明かした。  相手探しの条件も以前とは変わったそう。「収入は一切気にしなくなりました。それよりも重視するのは職種的に安定しているかどうか。3人とデートして、最終的にシステムエンジニアとして働く同世代の男性を彼氏に選びました」と笑みをみせた。
マッチングアプリでガチ婚活

川口桃子さん(仮名?33歳)ネイリスト「安定した職業に就く男性と結婚したい」

「コロナ禍の一人暮らしが寂しくなって使い始めました」と言うのは、金融機関で一般職として働く横山愛美さん(仮名?27歳)。「同棲しているカップルや新婚夫妻の友達が仲良く過ごしているのがうらやましくなって……。それまで一度も結婚を意識したことがなかったけれど、真剣に考えてもいいタイミングだと思い登録しました」と本音を漏らした。その後4人とやりとりして実際に会うも交際には至らず、今もアプリで婚活中だという。 「使っているのは『Pairs』『Omiai』『ゼクシィ縁結び』といった本気の婚活として利用できるものが中心。結婚相談所はお金がかかるので利用したことはないです。『東カレデート』『Dine』といった食事デート目当てのアプリは消しました。それらを利用して会っていた方は40代ばかりで恋愛する気がなかったから」
マッチングアプリでガチ婚活

横山愛美さん(仮名?27歳)金融?一般職「自粛期間に孤独で寂しくなっちゃった」

女性が男性会員に求める条件にも変化

 新型コロナウイルスにおけるマッチングアプリ利用者の変化について、「自粛期間を経て、金銭面や精神面でダメージを受けた女性が婚活のためにアプリを利用し始めています」と分析するのはマッチングアプリメディア『マッチアップ』編集長の伊藤早紀氏。今年に入ってから、女性が男性会員に求める条件にも変化が表れているという。 「昨年の『Pairs』の男性会員の年収は『600万~800万円』が人気でしたが、今年は『400万~600万円』もほぼ同じ割合に。また、今までは28~32歳が人気だったのですが、コロナ禍以降は年齢層が分散しています」
マッチングアプリでガチ婚活

「Pairs」に登録する男性人気会員トップ500人の年収を調査したところ’19年は「600万~800万円」がダントツで多かったが、今年は「400万~600万円」の割合が8.7ポイントも増加

 この理由について「コロナを契機に現実志向になり、早く結婚したがる女性が増えた。それゆえ求める年収も下がり、自分と同世代の男性にアプローチするようになったのでは」と伊藤氏。  さらに、自粛によって男女が直接対面で会うまでの時間にも変化の兆しが。 「食事デート前のお試しとしてZoomやLINEのビデオ通話を挟むようになりました」と語るのは、フリーデザイナーの飯島美佐さん(仮名?30歳)。「画面越しのほうが会話の相性やルックスを吟味できるんです。以前はメッセージで数回やりとりした後、すぐに会っていましたが、自粛をきっかけにオンラインの魅力に気づきました」
マッチングアプリでガチ婚活

飯島美佐さん(仮名?30歳)フリーデザイナー「コロナでオンランデートの魅力に気がつきました!」

 この変化について伊藤氏は「オンラインデートが増えたことによって、女性は以前よりも無意識に男性の質を重視するようになっている」と分析する。また、オンラインデートについては一長一短があると指摘。 「デートのリアルな雰囲気を楽しめないのでカジュアルな恋愛を楽しみたい人には不向き。その半面、婚活に特化した人には時間やお金といった余計なコストを抑えられるのでいいのでは」  マッチングアプリに対する世間の認識の変化について伊藤氏は「東京とその近郊ではアプリを通じての交際や結婚はもはや当たり前。カジュアル系のアプリも結婚に関する項目を入力できるようになってきています。アプリ全体として婚活に力を入れ始めた傾向はありますね。さらに女性誌やテレビでもマッチングアプリを特集する企画が増えて全国に浸透。アプリへの抵抗が強かった地方でも、婚活目的の利用者が増えそう」
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さらに進化したマッチングアプリも
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