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脳梗塞で倒れた夫にがんまで発覚。病室で“夫の切ない一言”に号泣

二段階の告知に混乱!

「ご主人にもこの後告知をしようと思うのですが、問題ないですか? それまで奥様はこのことを聞かなかったことにしていただいて、告知の時も初めて聞いたようにしていただけたらと思います二段階の告知に混乱! えっ! ただでさえ混乱しているのに、演技をしろということですか?!  正直困惑しましたが、私は思わず「わ、わかりました」と答えてしまい……。それから病室に戻って再度呼び出しがかかるまでの間、私の精神状態は混乱を極めました。  夫には適当にごまかして世間話などをしながら、頭の中では「本当にがんなんだ」「ステージは?」「これからの生活はどうなっちゃうの?」「この人といつまで一緒にいられるんだろう」といった不安の渦がぐるぐるして、油断すると溢れそうになり、なんとか泣き出さないようこらえるので精いっぱいでした。そもそも、妻だけ先に伝えるこのシステム、意味ないですよね? 今でも導入しているのなら、ただちに撲滅してほしい!!

夫の切ない一言に号泣…

 そして数十分後に夫とともに再度主治医に呼び出され、本人への告知。言われた通り、私は必死で初見のようなリアクションを取りつつ、夫の様子が心配になり見てみると、その時は主治医の話すことを淡々と受け止めている雰囲気に見えました。が、病室に戻るとやはりしょんぼりした様子……。 夫の切ない一言に号泣… 私はなんと声をかけてよいのかわからず「困っちゃったね……」と夫の手を握りました。すると「すいません……」と一言つぶやいたのです。私は彼のその言葉に、悔しさや悲しさ、情けなさ、そして私に対する申し訳なさなど、すべてに対する無念さを感じ、涙をこらえられなくなって思わず夫を抱きしめました。  夫も嗚咽を漏らし始め、大部屋の病室でしたが、人目をはばかる余裕などなく、そのまま2人で号泣しました。「なぜこの人がこんな目に遭わなければならないのか」と悔しくて悔しくてたまらなかったです。  その後、呼吸器科に移動し病理検査によって、肺腺がんのステージ3Bという診断が正式に下されました。すでに手術はできず、抗がん剤による治療を提示されました。ここから、脳梗塞のリハビリとがん治療の闘病生活が始まったのです。  とはいえ、今までの人生で一番つらかったと言ってもいいくらい、精神的に苦しい日々でしたが、今となっては闘病という共通の目標は、私たち夫婦の絆を深めてくれました。次回は、看病中に感じたさまざまな発見についてお伝えしたいと思います。 ―シリーズ「私と夫の1063日」― 【監修?鮫島哲朗】 医学博士/日本脳神経外科学会専門医/日本脳卒中学会専門医 宮崎医科大学卒業後、同神経外科に入局。NTT 東日本関東病院脳神経外科主任医長などを経て、2013年に浜松医科大学付属病院脳神経外科に着任。 <文/関由佳> ?この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
関由佳
筆跡アナリストで心理カウンセラー、カラーセラピストの資格も持つ。 芸能人の筆跡分析のコラムを執筆し、『村上マヨネーズのツッコませて頂きます!』(関西テレビ)などのテレビ出演も。 夫との死別経験から、現在グリーフ専門士の資格を習得中。 Twitterブログ
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