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夫が脳梗塞とがんを発症、“当たり前の生活”を失った妻の苦悩

 筆跡アナリストで心理カウンセラーの関由佳です。私事ですが、2020年の2月に闘病中だった夫が他界しました。私の人生の中で大変重要でインパクトの強い出来事といえます。 脳梗塞を発症しがんも患っていた夫 しかし、正直私にとって衝撃だったのは、死よりも病気が発覚したとき。2017年3月に夫は突然脳梗塞を発症し、その原因を探るうちにがんを患っていることがわかりました。  つまり、一度に2つの大病を抱えることに。入院、闘病、リハビリ、介護と、今まで考えもしなかったことが突然襲い掛かってきたのです。  一家の大黒柱が倒れたときにどんな変化が起こるのか……私の実体験をご紹介します。

夫から目が離せない生活に

 脳梗塞発症後、夫は1カ月半入院。その間私は午前中に家事と仕事、昼に自分のお弁当を作り、夕方病院で夫と一緒に食事をし、21時に家に帰るという生活でした。夕方以降の仕事は絶対に入れられず、午前中に終わらなかった仕事は深夜に対応していました。
夫から目が離せない生活に

写真はイメージです(以下同)

 退院後は、後遺症のある夫の介護とリハビリが始まります。夫は会社を休んでいたので、ずっと在宅。転ぶと脳出血のリスクもあるので、室内の移動も基本目を離さないようにしていなければなりません。食事も上手に箸が使えないので、口に運ぶのを手伝ったり、食材をスプーンやフォークで食べやすい形状にしたり。ほぼずっと夫のペースに合わせて生活をすることになりました。  今までは夫と分担していた家事も、すべて私がすることに。毎日てんやわんやでした。当たり前が当たり前でなくなる衝撃を痛感したのです

収入激減で経済的に苦しくなる

 夫は傷病手当金を受給していました。傷病手当とは、病気やケガをして働けなくなったときに療養中の生活保障として健康保険組合から給付してもらえる制度。最長1年半の間支給されるありがたい制度なのですが、とはいえ今までの給料の約半分ほどとなったので、突然収入が激減し、経済的に困窮しました。 収入激減で経済的に苦しくなる 大して貯金をしていなかった上に、私は固定給がないフリーランス。家事や介護で仕事をする時間が減っている中、仕事の量を増やさなければならなくなったのです。  しかも、がんの治療が始まると、毎月高額な治療費がかかるように。がん保険に入っていなかったことを心の底から悔やみました……。

今までになかった嬉しい変化も

 生活以外に、夫婦のコミュニケーションにも変化が。毎日夫が家にいるので、自然と夫婦の会話が増えました。  また病気をしてからは看護師並みに「血圧測った?」「薬飲んだ?」「痛いとか苦しいとかある?」など体調の管理のための会話をするのが日課に。さらに夫は言語障がいを患っていたので、何度も挨拶を練習したり、言いにくそうな言葉を繰り返し発声させたりなど、リハビリを兼ねた会話が激増。うまく言えるようになったときは二人で喜び合うなど、病気をきっかけに今までにない幅広いコミュニケーションが増えたのです
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ネット検索が激減、その理由は?
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